生姜シロップへの想い

手作りジンジャーエールの美味しさと感動を伝えたい!


2015年、シナノジンジャー代表の牧野は長野県佐久市郊外にあるカフェで初めて自家製ジンジャーエールを飲みました。
美味しい!!
それまで、缶やペットボトルに入った、生姜の風味がほとんどしない炭酸飲料がジンジャーエールだと思っていた自分にとって衝撃的でした。

こんなに美味しい飲み物、自分でも作りたい。作れるのかな?と思い、参考になるレシピ探しました。
まず知ったのは、生姜シロップを炭酸水で割るとジンジャエールになるということ。なので生姜シロップ作りが最も重要になります。
そこで生姜シロップの参考レシピをもとにジンジャーエールを作ったところ、カフェで飲んだときの感動が蘇るくらい美味しく作ることができました。

甘すぎず、本当に美味しい生姜シロップを作ろう!

自分が本当に美味しいと思う生姜シロップを作ろう!と決め、先ずはレシピ開発から取り組みました。

私は後味のすっきりした、甘過ぎない飲み物が好きだったため、砂糖の使用を抑えることにしました。
しかし、生姜単体の煮汁は苦味、渋味があるため、甘くしないと飲みにくくなります。
灰汁をしっかり取ることでかなり抑えられますが、それでも苦味、渋味は残ります。
これが生姜本来の味だからです。
そこでこの苦味、渋味が甘味で抑えられ、美味しいと思えるだけの砂糖の量を探しました。
砂糖の量を減らしたことで、生姜の風味も消されず残すことができました。

レシピ開発で原材料の1つでもいまいちな味のものがあると生姜シロップの味は美味しさが減ることを実感しました。
そのため原材料1つ1つにもこだわりました。個々の味を確認し、理想の生姜シロップに合うと感じたものを使っております。

生姜の鮮度と質が命。だから有機栽培に取り組んでいます


もっと生姜の風味を出したい!
ここでこだわったのは生姜です。
美味しい生姜を使おうと決めました。

ご存知でしょうか。
生姜は上手に育てると大きな球根が連なったような形で収穫できます。


この状態の生姜を切って直ぐつかうと、風味が際立って良いです。

スーパーに売られている生姜は使いやすいようにこれを分割して小片で売られていますが、
分割保存するとどうしても風味が逃げていきます。
また、生姜保存の適切な温度は15℃前後です。
ただし、土付きでないとこの温度での保存はできないため、スーパーでは洗浄された状態で、冷えたコーナーで陳列されています。
これも生姜を劣化させる要因と考えました。

そこで生姜作りや保存を自分で行い、生姜シロップ作製時に、状態の良い生姜を使えるようにしました。
また、自分で食べたいと思う生姜を作るため、農薬を使わず、有機肥料だけを使って栽培しています。
生姜栽培の本場高知県に行き、栽培方法をプロに教わったり、最も重要な土づくりを研究しました。
4年の試行錯誤を経て、育てる手間はかかりますが、有機肥料だけでも大きく、立派な生姜を収穫することができるようになりました。
信州の自然の恵みをもとに、丹精込めて育てた生姜を感じていただけたら幸いです。