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2019/10/26
糖度1/4の生姜シロップを作った。
甘さ控えめのレシピを探求することにしたからだ。
きっかけは、9/18に浅間リサーチエクステンションセンター(AREC)の岡田センター長と面会し、9/12に県工業技術センターで試作した生姜シロップの試飲をしてもらったときの感想を受けて。
岡田センター長は一口飲んで、「甘さを抑えた方が良い」と言った。
確かに、大人の男性や、酒を好む人、健康志向の人にとっては、甘くない方がささると思った。
商品化されている生姜シロップは常温保存できるように甘くしている。
そこで差別化のためにも甘さを抑えた方が良いと助言をいただいた。
ちなみに、特に商品化を考えていなかった生姜シロップを作るときに出た副産物(生姜糖)をセンター長はつまんで食べた。すると「これ美味しいね!」商品にできないかな?とまさかの反応だった。
この面会で、甘さ控えめの生姜シロップを探求し、商品化を目指すことに決めた。
先にも述べたが、商品化されている生姜シロップは常温保存できるように甘くしている。しかし砂糖の使用量を減らしても、pH<4.6であればポツリヌス菌の生存条件でなくなるため、85℃30min以上の殺菌と密閉ができれば常温保存が可能となる。そこで、レモン果汁の量を調整することで、甘さ控えめの生姜シロップ(ジンジャーエール)を開発していくことに決めた。
今回試作した糖度1/4生姜シロップのレシピは以下
生姜:120g
水:120mL
三温糖:15g
はちみつ(レンゲサクラ印):大さじ1
シナモンスティック:半分
鷹の爪:1本
レモン果汁:小さじ2
作り方
(1)生姜の皮をむき、2cm角くらいにきざむ
(2)(1)と水を容器に入れ、スティックブレンダーですりおろし状態にする
(3)(2)と三温糖、はちみつを混ぜ10分置く
(4)弱火で灰汁を取り除く
(5)火をとめて、シナモンスティック、鷹の爪、レモン果汁を入れて弱火で10分煮る
(6)ざるに布を敷いて、絞り取る→完成
結果
生姜シロップのできた量:100mL
味の評価 ※生姜シロップ:炭酸水=1:4
私:甘さ控えめで飲みやすい
妻:甘い方が好き。生姜の風味が少ない
2019/10/27
以下4パターンを家で試作&試飲した。
ジンジャーエールだけでなく、シャンディガフとジンジャーハイボールも試した。
※風味を増やすため、全て布で絞り取る。
①糖度1/2(砂糖30g、はちみつ大さじ2) 生姜はスライス
②糖度1/4(砂糖15g、はちみつ大さじ1) 生姜はみじん切り
③無糖の生姜エキス みじん切り →完成130mL
④無糖の生姜エキス スライス →完成100mL
③,④どちらも生姜エキスを抽出できることを確認した。
生姜は生姜糖として使用できるよう、スライスにすることにした。
試飲結果は以下の通り。
①の糖度1/2はジンジャーエールとしては1番美味しい。もしお酒で割ることを考えるなら、もっと甘さを抑えたい。
④無糖のジンジャーエールは美味しいが・・甘い方が美味しい。しかし、お酒で割るのにすごく適している。美味しい。
甘さ控えめというのが他の商品との差別化になると思い、10/30(翌日)の県工業技術センター(以下県工技センター)での試作は②,④でいくことに決めた。
2019/10/30
生姜シロップの試作を県工技センターでおこなった。
②糖度1/4と④無糖の生姜シロップ(エキス)は共にpH<4.6であることを確認した。
常温保存の可能性が見えてきた。
※下の写真の左が②糖度1/4で、右側が④無糖の生姜シロップ(エキス)