加熱殺菌時のヒンジキャップ打栓ノウハウ

この記事はnoteに掲載されていた記事を移動したものです。
公開日はnoteに公開された日を指しています。

2020/10/9

液体(シロップ)をビン容器に注いでヒンジキャップで打栓し、85℃30minの加熱殺菌を試みたが、途中でヒンジキャップが容器内の空気の熱膨張で外れてしまった。

221009_密閉状態での加熱テスト

近くの大桂商店というお味噌専門店の醤油商品がヒンジキャップ+ビンだったので、そこに聞きに行くことにした。
店番の女性に「生姜シロップで起業めざしていて、加熱殺菌しようとするとキャップが外れてしまって困っています。どうやったら外れないでしょうか?」
と質問したところ、不審に思いながらも主人を呼んでくれた。
主人にこのことを話したところ、下の写真のようにすると良いと教えてくれた。
ヒンジキャップはビンの口を完全に覆わないようにした状態で軽くのっけておく。
そうすると脱気ができて、その後打栓すれば、加熱殺菌しても、キャップが途中で外れることがなくなるということであった。
そしてより詳しく知りたいなら、酒造メーカに行ってみると良いとアドバイスもくれた。

加熱殺菌方法01

後日、同地域の信州銘醸(株)にもアポなしで訪問して、ヒンジキャップの打栓方法を聞きたいことを事務所の女性に伝えた。すると、その話が聞こえていたようで、奥の方で、上の役職の雰囲気がある方が、甘酒の殺菌で行ったノウハウを教えてくださった。
以下のように湯せん面よりシロップの液面が上でも大丈夫とのことであった。
その場合はシロップの中心温度が狙った温度になることを確認する必要はあるし、少し長めに加熱殺菌はした方が良いなと思った。

加熱殺菌方法02

写真大桂商店もこの酒造メーカも、アポなしという失礼なことをしたにも関わらず、丁寧に教えてくださり、人の良さを感じた。

ちなみに、
大桂商店で味噌は買ったことがないが、「たまり味噌」というのを買った。
味噌色の透明な液体というものである。
何気なく買ったが、これが驚くほど美味しかった。
肉野菜炒めで醤油の代わりに使うと、醤油よりコクがあり、絶品になった。
インターネットのサイトでは販売されていないので、貴重なものか、たまにしか
出ないものなのかもしれない。これは何度も買いたい。

大桂商店を通じて、美味しい商品が作れれば大きな会社になるというわけではないことをつくづく感じた。売上を大きくするためには大手スーパーに置いてもらう。
そのためには大量生産できる設備が必要。ということなので、美味しいからいっぱい売れるというものではないことがわかった。

後日、教わった通りの方法で加熱処理を行ったらヒンジキャップが外れることはなかった。

この記事を書いた人

Reishi

1985年生まれ 長野県上田市在住
趣味:剣道、スノーボード、スキー
目標:かっこよく生きる